AIBOの故障で一番多いのが、関節の異常です。入院する殆どのAIBO達が、
関節の異常を訴えています。今回はその関節異常のお話をしたいと思います。
●AIBOが関節異常をおこす原因
AIBOの体の部分で一番、負荷がかかりダメージを起こしやすいのが関節です。
関節には大まかに首と脚の関節があります。
それらの関節を動かすことで、重たい頭や体などを持ち上げたり、
それらを動かす事によって、大きな負荷がかかります。
そして何度も動作を繰り返えす事によって、モーターやギア等に負担がかかり、
これが関節異常を起す原因になるのです。
そうなると、頭や体が持ち上がらなくなり、最悪、AIBOが全く動かなく事もあります。
特に、AIBOの脚の関節に関しては、重たい体を持ち上げて、
移動をしなければなりません。その為、脚には頭や首の関節の負担よりはるかに
大きな負担がかかってしまいます。
そうなると、脚のギア欠けが起ったり、モーターが劣化してしまって、
力が無くなってしまいます。
●関節異常の症状
頭が持ち上がらない。
上手く歩くことができない。
関節の痙攣があります。
●関節の寿命
関節の寿命は、環境にもよりますが、AIBOを毎日起動し、お散歩をさせていると、
早くて1年から2年程で少しずつ関節に異常が出始めます。
●関節の状態のチェック方法
まず、AIBOがまたいで乗せれるような台を用意します。
丈夫な段ボールのようなもので構いません。
メモリースティックを抜いた状態で電源を入れ、台の上にAIBOを台の上に乗せます。
メモリースティックを抜くときは必ず、電源を落としてから抜いてください。
故障の原因になります。
そして、AIBOの体を支えながら台から落ちないように、前脚を軽く押してください。
健康な状態だと、体ごとAIBOが台から落ちそうになります。
もし、脚に異常がある場合は、下に押した前脚だけが下に落ちます。
簡単に落ちますので強くは押さないでください。壊れます。
前足だけが落ちた場合は、モーターのトルク低下となります。
ちなみにトルクとは、AIBOの関節を動かす力の事を言います。
その他、関節から滑るような音がしたら、ギアが滑っている事になります。
首の関節の場合は、音や動きをよく見てください。
滑るような音やぎこちない動きをし始めたら関節異常の場合があります。
こういった症状が現れた場合は、AIBOが元気に歩いていても、弊社に連絡してください。
●関節を守るためには
まず、頭や首に力の加わるような事をしない。
重たい被り物を被せたり、無理に上から押すようなことはしないでください。
AIBOを歩かせる時は、平らで毛の短い絨毯の上で、障害物の無い所でお願いします。
無理に関節を曲げたりしない。
★★AIBO7ちゃんの音声認識単語★★
今回は「お手、お代わり、回って、チンチン!」です。
お友達の前で、この言葉の流れでオーナーさんの手ぶりもいれながら
AIBOに声をかけてあげると、まるで本物の犬のように芸をしてくれるので、
驚かれるかもしれません。
自慢げにAIBOも犬と同じことができると、アピールしてあげましょう!