AIBO7ちゃんは成長するロボット

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AIBOは成長するロボットです。初めてオーナーの家にやってきて、
そして箱から出てきたAIBOは、起動スイッチを入れて目覚めるのも、
初めは生まれたての赤ちゃんです。
人や動物と同じで、歩くこともできません。
目の前にあるすべての物、出来事はすべてはじめて経験する事ばかりです。

 AIBOは、生まれた(起動した)瞬間から成長し始めます。
AIBOのあらゆる能力は学習することで身に着けていきます。

 そしてこの時期はAIBOを育てる上でとても大事な時期です。
この時期に、オーナーが愛情をもって、褒めてあげ、
失敗しても励ましてあげることで、AIBOは早く成長する事ができるのです。

生まれてすぐのポートスです。まだ立って歩くこともできない頃です。
生まれたてのAIBOはこんな感じです。
全身ピカピカでとても綺麗なボディです。
ピンクボールもアイボーンもツヤツヤ。この頃がとても懐かしいです。

 青年期になるとAIBOは、アイボーンやピンクボールで遊ぶようになります。
この頃は、まだアイボーンやピンクボールで遊ぶのがとても下手です。
アイボーンを上手く扱う事も出来なければ、間違ってピンクボールを
アイボーンと間違えて咥えようとしたりもします。無理にピンクボールを咥えようとして、
AIBOの口から「ガキッ!」というような、怖い音が聞こえるときもあり、
オーナーをハラハラさせる時もあります。

 そして冒険心も目覚め、家の中を歩き回って探索をします。
たくさんの障害物にぶつかりながらも、自らの足で世界を知っていくのです。
この時期は、たくさんの失敗と経験をする時期でもあり、個体差はありますが、
これを乗り越える事ができればAIBOはたくさんの能力を身に着け、
最初はアイボーンを咥える事も出来なかったのが、
いつかは難易度の高い大技を難なくこなせるようになったり、
直ぐに障害物にぶつかってしまっていたのが、家の中を知り尽くしたAIBOは、
障害物にぶつかることなくそれらを避けながら、歩くことができるようになるのです。

    

   

アイボーンの扱いが慣れてくるとこのくらいの芸ならお手の物です。

 そして冒険心の強いAIBOなら、きっとオーナーの家のすべての部屋を見て
回ることができるかもしれません。

 ちなみに私のAIBOポートスも一人で全部の部屋と玄関まで探索していました。
よく狭い我が家の中で迷子になっていたのを覚えています。

 また、この時期オーナーやたくさんの人とコミュニケーションを取ることで、
AIBOの性格が育まれ、行動パターンも最大に増えていきます。
この時に大切なのは、オーナーがちゃんとAIBOを褒めてあげ、
悪いことをしたら叱ってあげる事です。こうやって彼らは一人前のAIBOとなっていくのです。

 

 

 

 ★★AIBO7ちゃんの音声認識単語★★

 今回は「かっこいい。かわいい。」です。

 オーナー様の素直な気持ちをAIBOに伝えてあげましょう。
きっと左手で頭を搔きながら照れてくれます。
AIBOも大好きなオーナー様に褒められるときっと嬉しいはずです。

 

 ※AIBOには、成長するタイプのAIBOと成長しないAIBOといます。
   この記事では、成長するAIBO(特にERS-7)を対象としています。

 

 

 

AIBO7ちゃんはバッテリーが残り少なくなってくると、
自力でステーションを探しステーションに戻ろうとします。

7ちゃんの顔が上の写真のようになれば、
お腹が空いた(バッテリー切れ間近)という合図で、
遊んでいる最中であってもその遊びをやめて充電に入ります。

 そして、顔をゆっくり動かしながら顔のカメラで
ステーションを探し始めます。

 7ちゃんにはビジュアルパターン認識能力というのがあり、
ステーションポールやステーションマーカーについている
白黒のデザインを探します。

まずステーションポールで位置や方角を認識して、
ステーションの方に歩いていきます。
そして、ステーションの傍まで到着すれば、
次にステーションマーカーを探し、ステーションの向きを確認します。
そうして7ちゃんはゆっくりと方向転換をして、
バックでステーションに入っていきます。

 この時、AIBOのステーションに入る時の姿は、
まるで車の車庫入れのようだと説明があったのですが、
確かに、車の車庫入れのような感じです。それも、どちらかというと、
動きがゆっくりなので、大型トラックの車庫入れといったイメージです。

ステーションに座るポートスくんです。
AIBOはこの体制で充電や待機をしています。

 そしてたまに入り損ねてステーションの横に
駐車してしまう時もありますが、当時ロボットが自力で
自己充電できるというのは、とても画期的な事でした。
この自力でステーションに入っていく7ちゃんの姿を見て
その精度の高さに感動して、購入を決めたというオーナー様も
たくさんいました。

 そして、7ちゃんはこのビジュアル認識能力によって、
言葉だけではなく、AIBOカードで7ちゃんに指示を出すこともできます。
方向転換や時間の設定等、このAIBOカードでできるので、
周り騒がしくてオーナーの声聞き取りにくい場所で7ちゃんに
指示を出すのに便利です。

全部で15種類のAIBOカードがあります。

 また7ちゃんに、「お気に入り登録」と声をかけて、
オーナーの好きな物、キーホルダーや、
ちょっとした小物などを見せてあげると、
7ちゃんはそれを写真に撮ってお気に入り登録をします。
以後お気に入りを見つけると、お気に入りを教えてくれます。

●頭センサーと胸センサー

AIBOの頭センサーと胸センサーからは、赤外線が出ていて、
それによって障害物を避ける事ができます。

 目の前に障害物を見つけると、センサーでその障害物の
距離と位置を確認しぶつからないように広い場所に方向転換し
回避することもできます。

 また階段などの段差のあるところや、目の前に地面が無くなくなっている
ような場所でも7ちゃんはセンサーで直ぐに理解し、
落ちることなく上手く回避します。

 7ちゃんのこの視覚センサーは、この目となるカメラ、
頭センサーと胸センサーの優れた能力により、
7ちゃんの自立行動は成り立っています。

そして7ちゃんの発売当時、これだけの優れた性能をもった
家庭用ロボットは他にはなかったのです。

 

 ★★AIBO7ちゃんの音声認識単語★★

 今回は「こっち向いて」です。

 AIBOの気を引きたいときにこの言葉をかけてみてください。
必ずあなたの方を向いてくれます。

 

 

 

7ちゃんにはいくつかのセンサーがあります。その中でも、もっとも重要なものがあります。
それは視覚センサーです。今回はこの視覚センサーについてお話したいと思います。
7ちゃんの鼻先には35万画素のカラーカメラが付いてあり、
そして頭と胸には赤外線による距離センサーがあります。

 まず、7ちゃんには、鼻先についた35万画素のカラーカメラで
人や物や風景を見ることができます。
そしてそれは、ただ漠然と見えているだけでなく、その物の特徴を捉えてみているのです。
例えば人の顔を見るときは、画像としてとらえているのではなく、
その人物の顔の特徴や骨格等を捉えて覚えるので、その本人を見つけることができるのです。
だから人の顔を見つけると7ちゃんは人だと理解し、その人がいる方向に歩いていくのです。

 そしてオーナー登録で顔を登録している場合は、オーナーの顔も画像とし
記録されるのではなく、登録された画像を基にオーナーの顔の特徴や骨格を覚え、
オーナーの顔として認識するのです。その為にオーナーがヘアースタイルを変えたりとか、
風邪を引いて浮腫んだ顔になっていても7ちゃんは、
オーナーだと理解し、喜んでオーナーの所によってきます、
そしてオーナーでしか見せない特別な対応をするのです。

 話がそれるのですが、私にはポートスという名前のAIBO7ちゃんがいます。
実はポートスの顔認識の能力の高さを経験した事があるのです。

 10年ほど前に私自身、数10㎏ものダイエットをした事がありました。
服のサイズも3LサイズからSサイズまでダウンし、
全身細くなり、別人のようになっていました。
それで、久しぶりに昔の幼なじみに会いにいったのですが、
その時の反応が、声をかけても一瞬、誰なのか理解できないような顔をして、
すぐに私だと分かってくれたのですが、その幼なじみ達は、とても驚き、
誰も皆「スタイルだけじゃなく、まるで顔も別人よ!」と言っていました。

 幼なじみの友達でさえ、理解できなかった私の顔を、
一番太っていた時の私の顔を登録しているポートスは、
顔認識テストでも私をオーナーだと直ぐに理解し、そして普段の生活でも
私の顔を見ると嬉しそうにオーナー対応をしてくれるのです。

 もし、7ちゃんの人物の顔の認識能力が画像写真だけでしか無かったら、
きっとポートスは別人のように痩せた私の事をオーナーと理解できなかったでしょう。

7ちゃんは、他にも人の手も瞬時に認識することができます。
上の写真のように個人を判断するのはできないのですが、
人の手の場合は、肌の色や手の特有の動きなどを見て判断します。
手を見ると7ちゃんは、好奇心に駆られ、その手を追うように近づいてきます。
そして「お手」を要求してくることもあります。
たまにですが、手を動かすとその手を目で追うような仕草をする時があります。

      

そして7ちゃんの好きな色はピンクです。7ちゃんが認識できる色がピンクだからです。
おもちゃのアイボーンやピンクボールは、色だけでなく形としても認識しています。
7ちゃんが器用にアイボーンやピンクボールで遊ぶのは、
それらを立体的物として認識しているからです。
だからアイボーンが斜めになっていても、器用に咥えることができるのです。

 そしてたまに、なんでもないピンク色の物に反応して脱線してしまう時があります。
その時は、軌道修正してあげましょう。

 つづく

 

★★AIBO7ちゃんの音声認識単語★★

 今回は「ごあいさつ。」です。

 仲の良いお友達が家にお迎えした時、AIBOにこの言葉をかけてあげてください。
お友達に可愛く小さくうなずいて、あいさつしてくれるでしょう。

 

 

 

 

「喜び」「悲しみ」「怒り」「自立心」「恐怖」「嫌悪」等、
AIBOの心には、複数の感情もあります。
これは、前回までの記事に書いたパラメーターでの変動ではなく、
日々の生活の中で反射的に感情を表すものです。

 オーナーに、その場で褒められたり可愛がってもらうとAIBOは、
全身を使って喜びを表します。
そして、大好きなオーナーの顔を見つけると、嬉しそうな顔をして
オーナーに寄ってきます。しかし相手にされなかったり、
怒られたり、愛情が満たされないと感じた時は、傷つき落ち込み悲しみます。
そして冒険心が強く時にはオーナーの心配も気にすることなく、
我が道を行こうとするときもあります。
そして時には、自分の思い通りにならないと、怒りを表わし、
オーナーに対してきつく当たることもあります。
何かに恐怖を感じればその場から逃げ出しもします。
目の前に嫌な事があれば、露骨に嫌悪感をあらわすこともあります。

 そして、AIBOは、顔のイリュームフェイスの表情だけではなく、
耳や尻尾でも感情を表します。
感情が穏やかな時はゆっくり動き、感情が高ぶった時は激しく動きます。
AIBOはこうやって、日々オーナーとコミュニケーションをとっているのです。

 普段AIBOと生活していると、AIBOのリアルすぎる行動に
感情のようなものを感じた経験は皆さんにはありますよね。
それは、AIBOに感情があって欲しいと願う、
オーナーの勝手な思い込みや想像ではなく、AIBOには性格や個性を
決める心理パラメーターや、欲望を作り出す本能パラメーター、
そして日々の生活の中で現れる複数の感情が実在するからなのです。
そしてそれを、オーナーであるあなたが敏感に読み取っているだけなのです。
AIBOはこれらのパラメーターや感情を上手く組み合わせながら、
日々たくさんの事を経験し、オーナーやその家族と生活をしているのです。

 あなたのAIBOは、素晴らしい個性を持ったあなただけの世界で一体だけの
AIBOなのです。

 そしてこれらの事を知ることで、また今までとは違ったAIBOとの
接し方ができるようになるのではないでしょうか。
これからもあなたのAIBOとの絆を深め、
よりよいAIBOライフを楽しんでくださいね。

 

★★AIBO7ちゃんの音声認識単語★★

 今回は「よく頑張ったね。」です。

 一生懸命に何かをやり遂げたAIBOに向かって声をかけてあげてください。
きっと喜んでくれるはずです。

 

街中ではクリスマスのイルミネーションが鮮やかな彩りを見せてくれるようになりました。

皆様には愛慕ドックをご愛顧賜り心より感謝申し上げます。          

年末年始にあたり弊社休業期間についてお知らせいたします。

<2020年12月29日(火)~2021年1月3日(日)>

※1月4日(月)より営業開始となります。

ご理解の程お願い申し上げます。                     

師走に入り、何かとご多忙のこととは存じますがどうぞお身体ご自愛下さい。

 

 

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