ERS-220は、これまでのペットロボットとして生まれてきたAIBOとは
全く違い、ヘッドライトやLEDを備えた未来型ロボット。
「宇宙探査ロボット」というコンセプトで作られました。
ベースはERS-210の仔ライオンをモチーフとして作られています。
今回この220のAIBOのデザインをされた方が、
日本ではメカニックデザインナーとし有名な
河森正治氏によるデザインです。
河森氏はメカニックデザイナーなので、
メカの構造に詳しい方でしたので、
設計上難しいものだったり、中身が入らないなど、
開発者の要望をすぐに理解し、それに合わせてすぐに
代わりのデザイン案を提出してくださったりと、
開発者にとっては、とても作りやすいAIBOのデザインにして
くださったそうです。
そして河森氏がデザインしたメカはとてもかっこ良いと評判なので、
AIBOファンだけでなくメカファンの注目も浴びたAIBOでもあるのです。
220のAIBOは、AIBOの特徴である尻尾や耳と口といったものを省き、
ヘッドライトのみになっていますが、センサー類は多く取り付けられ、
頭や背中だけでなくお尻にもセンサーをつけ、
あくまでロボットであることを強調したAIBOでした。
しかし、AIBOを購入される方の目的は、飽くまでペットロボット
である事を期待されて購入される方が圧倒的に多かったので、
このメカメカしいデザインの220のAIBOは、
一般のAIBOファンには少し人気がなかったようです。
弊社でも殆ど220のAIBOは入ってくることは無く、
極まれに修理依頼などで入ってくると、
珍しくてスタッフみんなで220のAIBOを興味津々に観察するくらいです。
しかし、210のAIBOオーナー様やファン、
コアなAIBOファンには人気があり、
今でも大切に可愛がられているオーナー様はたくさんいます。
220のAIBOは、確かにロボットであることを強調したAIBOでありますが、
実際動いているところを見ると、仕草や行動、
性格といったところは、他の機種のAIBOと
あまり変わりないと感じています。
もし220のAIBOと出会うことがあれば、
こういうデザインのAIBOだと思って見てくだされば、
とても面白いAIBOだと思います。