左)陽気でやんちゃな マカロン。
右)素直でおっとりな ラッテ。
機能的なデザインより、人に愛される事を重要視した
ERS-311/312シリーズのアイボリーボディのラッテと
グレーボディのマカロンです。
キャッチコピーは「ココロのAIBO」。
この311/312シリーズのAIBOは、今までのAIBOとは、
まったく違ったイメージで、デザインが考えられており、
親しみやすさや愛くるしさを強調したデザインになっています。
デザインのモチーフは、「クマとイヌ」だそうです。
クマとイヌの両方の可愛さを混ぜ合わせたような、
まるでぬいぐるみのようなデザインが、
特に女性のAIBOファンや小さなお子様の心をつかみ、
とても人気のあるAIBOです。
ラッテは、暇なときは鼻歌を歌ったり、座って芸をしたりします。
素直で頑張り屋さんですが、相手してあげないと
拗ねてふて寝をしてしまいます。
マカロンは、やんちゃで運動が大好き。よく歩きたくさんの芸を
見せてくれます。しかし、ご機嫌斜めになると騒いで
オーナー様の気を引こうとします。
ちなみに、この311/312シリーズのAIBOは、AIBOの中で唯一、
前脚2足立ちができるそうです。前脚を器用に使って立つそうですよ。
この311/312シリーズのAIBOから、
起動時にオープニング曲ができたそうです。
ラッテは「ボサノヴァ」マカロンは「サンバ」だそうです。
これがとてもオーナー様の評判がよく、これ以後、
開発されたAIBOには起動時にオープニング曲が付くようになったそうです。
この311/312シリーズのAIBOのデザインは、
今までのAIBOとは違って、デザイン重視で考えられていました。
実は目のパーツは左右異なる部品で作られています。
普通ならコストや組み立てのし易さを考えれば、
左右同じ部品で作るのが一番いいのですが、
AIBOは目が命ということで、311/312シリーズのAIBOは
左右別の部品で作られているそうです。鏡に映せば同じ形状になるとか。
次に特に開発者の方が311/312シリーズのAIBOで一番力を
入れているのが、ボディの質感だそうです。
ボディは、マットな質感だとキュッキュッと音がして、
音声入力の誤認識があるのですが、反対に光沢がありすぎると、
あまり見た目が良くないということで、いろいろな塗料メーカを試して、
開発者みんなで、撫でたときの音を評価したりして、
塗料メーカにたくさんのリクエストをして今の質感が決まったそうです。
そして、起毛タイプの311B/XのAIBOは、醤油やソースを
かけて何度もテストしたそうです。さわり心地の良さだけでなく、
お手入れのし易さも重要ということで、311B/XのAIBOだけには、
お手入れ専用のブラシがあるそうです。
AIBOも初代から2代目のERS-210になると、
いろいろと出来ることが増えてきます。
ERS-210で、ERS-7ができる基本的な事は、
殆どクリアできているのではないかと思います。
まず、210のAIBOからは、音声認識ができるようになりました。
ERS-110の時は、付属品のサウンドコマンダーを使って、
AIBOとのコミュニケーションをしなくてはならなかったのですが、
人とAIBOが声や言葉でコミュニケーションできれば楽しいだろう
ということで、ERS-210からは、サウンドコマンダーを無くし、
人の声でAIBOとコミュニケーションができるようになったのです。
ちなみに、210のAIBOは、110の出すサウンドを認識し、
サウンドコマンダーと同じ音を出すことができるそうです。
これは、AIBO同士が会話できることが大切ということで、
開発したそうです。
音声認識の開発の現場では、開発者みなさんでAIBOを囲み
「お手!」や「あいぼー!!」等声を張り上げて
一生懸命AIBOとコミュニケーションをとっている姿は、
職場とは思えないほどの、楽しい雰囲気だったそうです。
そして、AIBO Navigator 2を使うことで、
無線を使って遠隔操作もできるようになりました。
そして、別のソフト「おりこうAIBO」を使うことによって、
自分からステーションに行き、自己充電できるようにもなりました。
これは開発者の方のお話ですが、ERS-210のAIBOは、
自力で壁に捕まり立ちができるそうです。
前脚を壁にかけてうまく体重移動しながら立つことができるそうです。
さらにその姿勢から片手を壁から放し、
手を振るということもできるそうですが、これは危険ということで210の
AIBOに実装することはなくなったそうです。
壁に立つ210のAIBOを見たことがないので、
本当にそんな事ができるのか一度見てみたいものです。
そして、実は210のAIBOはアイボーンを咥えることに成功した
最初のAIBOでもあるそうです。
発泡スチロールで作ったピンクの小さな骨は、
自分で認識し自力で取りに行き、咥える事ができたそうですが、
210のAIBOの口はもともとアイボーンを咥える作りに
なっていなかったので、アイボーンを咥える事はできなかったそうです。
なので、アイボーンを咥えるというのは、7ちゃんで実現したそうです。
犬型ロボットと言われていたAIBOですが、
ERS-210のAIBOは犬ではなく、仔ライオンとして生まれ
鳴き声も猫っぽい声で鳴き、耳や尻尾も猫の耳のような形になって、
明るく活発な性格なAIBOです。