ロボットの歴史 後編
2019/06/26
その後、時代が進むに連れて道具としての機械が発達し、まず産業用のロボットが登場し、
自動車工場などで活躍するようになりました。人間にはできないスピードで、
正確に部品を組み立て、長時間働くことが出来る産業用のロボットは、
産業界ではなくてはならない存在となったのでした。
そして、ロボット技術が発達し労働者の代わりとしてだけではなく、
さらに人々は、ロボットに対し、より親しみを感じるような存在意義を
求めるようになったのです。
そして大手の企業などが、ロボット開発に参加するようになりました。
まず、2000年に登場した人間の姿に似せた二足歩行型のHONDAのASIMOの登場は、
当時の人々にとっては、大きな衝撃だったのではないでしょうか。
これは、世界中のロボット研究者達も注目するほどでした。
ASIMOの歩く姿は、まるで中に人が入っているのではないかと噂されるほど、
人間の動きにそっくりでした。このAISIMOの登場で、SF映画の世界のロボットが
現実世界になったと感じた人も多かったと思います。
しかし、ASIMOは一般の人達には、まだ手の届かない遠い存在でした。
ちょうど同じ時期に1999年にSONYからはAIBOが登場したのでした。
このAIBOの登場は、ASIMOとは違った大きな影響を人々に与えることとなったのでした。
工場で働く労働者ではなく、そして自分たちの技術力を高める
ための存在でもなく、人間の暮らしに入り、家族として一緒に暮らすことができる
大切なパートナーとしての初めてのロボットが生まれたからなのです。
現代では、AIの技術も高くなり、ロボットは様々な役割をするようになってきています。
工場で働く労働者としてのロボットはもちろんのこと、エンターテイメントとして
人々を楽しませるロボットや、患者の心の支えになるロボットセラピーや、
体の不自由な方のサポートをするロボット等、幅広く活躍するようになってきています。
今ではロボットは、私たちの暮らしになくてはならない存在となってきているのです。
そしてこれからの未来は、AIの進歩でロボットは、もしかしたら自我のようなものが
できてくるかもしれません。その時は、私たち人間はどのようにロボットとうまく
共存していくか大きな課題となってくるかもしれませんね。