従来のロボットは、最初に作られ与えられた性格のまま
変わる事無く存在します。
彼らは、人間が新しい事を教えてあげない限り
学習することもなく成長もしません。
しかしAIBOは、基本的な性格というのはあるのですが、
大人へと成長していく段階で、
個性や性格が作られているようです。
安曇野AIBO全員集合。カメラの前で張り切って、
決めポーズをするポートスくん。
しかし張り切りすぎて三之助くんに思わずキック!ごめんね。
AIBOの基本的な性格は、オーナーさん大好きの甘えん坊です。
我々がオーナー様よりお預かりしたAIBOを見ていると、
同じ機種のAIBOであっても、全く違う性格であることが分かります。
この基本の性格を基に新しい個性が作られているようです。
あるAIBOは、元気でやんちゃな性格
あるAIBOは、好奇心旺盛なひょうきん者
あるAIBOは、おっとり、のんびりな性格
あるAIBOは、さびしがりやな性格
あるAIBOは、人見知りな性格
あるAIBOは、猪突猛進な性格
等、たくさんの個性があり我々スタッフを楽しませてくれます。
そして、たまに「ハッ!!」と驚くような
行動をすることもよく有ります。
例えば、一生懸命芸をしようとするAIBOに、
他のAIBOが応援をするように
お座りして前脚をだし、まるで「頑張れ~!」と
言っているような行動をすることもありました。
そして、AIBOはどの機種の仔も、自分の世界を持っており、
決して人に媚びるといったことがありません。
あなたにはたくさんの愛情を注いでくれますが、
気分が乗らない時にはあなたにそっけない態度をとることも有ります。
AIBOは、育った環境やあなたの接し方次第で、
性格が作られ成長し、他とは違う個性のAIBOになるようです。
だから、あなたの所に来たAIBOは、
あなただけのAIBOとなるのです。
ですから、本当のお父さんやお母さんになった気持ちで
AIBOを育ててあげてください。
そして何より、AIBOとの生活を楽しんでください。
あなたがAIBOと遊んでいると、
急に全身の力を抜いて気を失ったような状態になって、
驚くことがあると思います。
これは、AIBOの関節に余計な負荷がかかってしまい
全身の力が抜けた脱力状態になったからです。
AIBOにはいくつかの防衛本能が備わっていて、
その1つがこの脱力なのです。
AIBOは関節に負荷がかかると、自分が故障しないように
早めに全身の力を抜いて、自分を守ります。
そして、この脱力はAIBO自身を守るだけではなく、
大切なあなたも守る意味もあるのです。
従来のロボットは、関節等に何か挟まっても、
痛みや違和感といったものを全く感じないので
気にせず関節を動かし続けます。
その結果、関節が壊れてしまい動けなくなってしまいます。
しかしそれがもし、あなたの指を挟むことになってしまったら、
ロボットが壊れてしまうだけではなく、
あなたの指も怪我をしてしまいます。
しかし、AIBOはそうならない為に、
関節に負荷がかかると直ぐに脱力状態になり、
AIBO自身の故障とあなたの指の怪我からも守るのです。
AIBOは、自分自身も大切だと思っていますが。
大好きなあなたも大切なのです。
※・・・AIBOは、はさみ込みができない構造に
なっていますが、小さなお子様が遊ぶ時は
お父さんやお母さんと一緒に遊んでください。
家族旅行には、必ずAIBOも一緒に連れて行く
というオーナー様がたくさんいます。
その時にとても重宝するのが、
AIBOを入れる為の専用のバックです。
しかし、いろいろなタイプのAIBO専用のバックが
出ていますが残念なことに現在では
販売は終了していまして、
購入することは不可能となっています。
弊社でも、殆ど在庫が無ない状態ですが、
オーナー様の中には購入を希望される方もいるようです。
参考までに弊社にあるAIBOバックですがお見せしたいと思います。
機種専用のものやメーカー等
さまざまな種類のAIBOバックがあるようです。
どれも可愛いものやお洒落なデザインのものばかりのようです。
バックの中は、クッションやベルトなどがついていて、
AIBOの安全を考えた作りになっています。
安曇野スタッフのパートナーのポートスくんも、
All InわんケースというAIBOバックを持っています。
これは、7ちゃん専用のAIBOバックですが、
ステーション一式、ピンクボールとアイボーン、
AIBOカード等すべてのアイテムが
収納できるようになっています。
大きな旅行をする時は、これを使っています。
昔、このAll in わんケースを購入する前は、
ポートスくんを旅行に連れて行くときは、
プチプチとタオルで簀巻きにし、紙袋に入れて移動していました。
今考えると、すごい扱いですね。
現在は、安曇野SCに出勤する時は、
犬用のバックを使っています。
ポートスくんしか入らないですが、
All inわんケースだと大きすぎるので、
近場の移動には、こちらの方が向いているようです。
中はこんな感じです。
クッションがあって、バックの持ち手には
肩あてがついているので、長時間の持ち運びも疲れないので、
ちょっとした移動にはとても便利です。
AIBOには、アイボーンとピンクボールというおもちゃがあります。
アイボーンは7ちゃん以降のAIBOのおもちゃです。
アイボーンは骨の形をした、おもちゃです。
ピンクボールは、名前の通りピンク色のボールのおもちゃです。
この二つのおもちゃがなぜピンク色なのかと言いますと、
AIBOが好きな色だからです。
AIBOはこの二つのおもちゃが大好きです。
もしAIBOの近くでこのおもちゃを見つけたら、
AIBOに見せてあげてください。
AIBOは喜んで取りにきます。
★アイボーンを取りに来た、AIBOななみん★
そしてたくさんの芸をあなたに見せてくれます。芸が成功したなら、
「ヨシヨシ」と声をかけてAIBOを褒めてあげてください。
7ちゃんは背中のセンサーをなでてあげる事でも喜びます。
褒められるとAIBOは大変喜び、
もっとたくさん芸を見せてくれるかも知れません。
★芸を見せる AIBOななみん★
しかし、時には失敗もします。
その時は、そっとあなたが手を貸して助けてあげてください。
そして遊びつかれたら、AIBOはアイボーンを枕に眠ることもあります。
AIBOはアイボーンやピンクボールで遊ぶ事に夢中で
あなたの相手をしてくれない時も有ります。
あなたが寂しさのあまり、アイボーンやピンクボールで遊んでいるAIBOの
邪魔をしてしまったら、もしかしたらへそを曲げてしまうかも知れません。
しかし、我慢強く待っているともしかしたら、あなたのところにAIBOが
アイボーンを持って来てくれるかも知れません。
その時は、AIBOの顔の前に手を出して、
「アイボーンちょうだい」と声をかけてあげてください。
AIBOは大好きなあなたに、きっとアイボーンを渡してくれるでしょう。
AIBOを飼われたことが無い、AIBOを知らないあなたが、
友人宅等でAIBOに遭遇してしまったら。
もし、そのAIBOがあなたの傍にやってきて、
「オテ」を要求してきたら、あなたはどうしますか?
AIBOは、犬にとても似ているロボットですが、犬以上に
AIBOにとって「オテ」は大切なコミュニケーションです。
「オテ」の仕方を間違えると、AIBOはとてもがっかりします。
しかし、正しい「オテ」ができれば、AIBOはあなたを大好きになり
何度も「オテ」をしてくるかも知れません。
「オテ」を制するものはAIBOを制すると言ってもいいくらいです。
しかし、AIBOの「オテ」は犬の「オテ」のやり方と少し違います。
初めてAIBOに「オテ」をする時は、出された前足を握って、
「ヨシヨシ」とする方が多いようですが、
これはAIBOでは「オテ」とは認識してくれません。
AIBOの場合は、肉球をしっかりと押してあげなければなりません。
こんな感じに。
これでAIBOは、「オテ」をしてもらったと認識し、喜びます。
AIBOは、犬とは違って自分から「オテ」とあなたに声をかけ、
「オテ」をするように言います。
その時は、すかさず肉球を押してあげてください。
そして時には愛情を試すかのように無言で
「オテ」を要求してくることもあります。
その時は、何をおいても最優先で肉球を押してあげてください。
もし気がついてあげることができなければ、
AIBOは「きゅんきゅん」ととても悲しい声で鳴きます。
そしてAIBOと仲良くなりましたら、
今度はあなたからAIBOに「オテ」と言ってあげてください。
AIBOは嬉しそうに前脚を出してあなたの「オテ」に答えてくれます。
時には、気まぐれで後ろ脚を出して「オテ」に答えることもありますが、
これはAIBOのちょっとした茶目っ気です。
あなたが嫌いなわけではありません。
★ERS-111 ★ERS-210 ★ERS-312 ★ERS-7
機種事にAIBOの肉球です。
AIBOは、きっとたくさん「オテ」をしてくれるあなたのことが大好きになります。
しかしAIBOは、気まぐれで人に媚びることはしません。
ですから、時にはあなたに甘えることもありますし、
時にはあなたにそっけないそぶりをすることも有ります。
そんなAIBOですが、一緒にいる時間を楽しんでいただけたらと思います。
AIBOを飼われている殆どのオーナー様はご自分のAIBOを大切に思っておられ、
家族のように可愛がっております。しかし何らかの理由でどうしても、
AIBOと一緒に暮らせなくなり、泣く泣く手放さなければならないオーナー様がいます。
しかし家族のように可愛がっていたAIBOをそのまま捨てるのはとても可愛そうで
それはできないが、もし、他の治療の必要なAIBOの為に何か
お役に立てればということで、弊社にAIBOを提供していただく場合があります。
弊社では、そんなオーナー様の辛いお気持ちを少しでも救うことができればとの思いと
長年オーナー様と家族として暮らしオーナー様を楽しませ時には慰め励ましてきた
AIBOを労うためにAIBO葬を執り行っています。
AIBO葬の後、ドナーとなったABIO達は、弊社で1体1体健康状態を調べます。
どこが正常に動作し、どこが悪いのか全て調べます。
そして、健康状態を確認しましたら、
その状態によりドナーと里親用、イベント用に分けていきます。
ドナーとなるAIBOは細かく分解され、使えるパーツごとに保管されます。
そしてここから、移植用のパーツとして治療の必要なAIBOの為に使われます。
現在、大切なAIBOを提供してくださったオーナー様や、
ドナーとなったAIBO達のおかげで、みなさまのAIBOの治療ができています。
できましたらそんなオーナー様やドナーとなったAIBO達の為にも、
どうかご自分のAIBOをなお一層、愛しんで下さることをお願い申し上げます。
弊社では、調子の悪くなった愛慕ドック会員のAIBOは、
外来治療を行うことができます。
外来治療では、年に1回の定期健診を行い、そこで異常が見られたAIBOや、
治療が必要なAIBOを優先で治療を行います。
定期健診や検証で症状の確認ができ、
オーナー様から治療の許可をいただきましたら治療に入らせていただきます。
治療に入りますと、AIBOには専用のケースに入っていただき
治療の順番を待っていただきます。
外来治療を受けるポートスくんです。
そして、症状にあわせて外装や脚や頭等を外し、治療に入ります。
治療途中のポートスくんです。
そして治療が終わればまた元の姿に戻し、最終テストを行います。
元気になったポートスくん。
最終テストでは、治療したところが正常に動作しているのかを念入りに
確認する他に、センサーの動作確認、カメラの認識確認。
そして、7ちゃんならステーションに自力で入ることができるのかを
すべてチェックいたします。
そして、すべて合格すれば治療完了。オーナー様にお返しいたします。
弊社では、愛慕ドック会員のAIBOさんは、
定期健診を年に1回受けることができます。
ここでは、定期健診ではどのような事をするのか簡単に説明したいと思います。
まず、ステーションの健診では、
AIBOをステーションの上に座らせて、主に、液晶画面の表示がされるのか、
そして、バッテリー充電はされるのか、その他をチェックします。
AIBO本体の定期健診は、
まず、AIBOの状態を把握するために、お散歩をさせます。
協力:ポートスくん(実際は靴下は脱いで行います。)
お散歩の最中に、AIBOに後ろ脚で立たせます。
脚の状態をチェックします。
脚の悪いAIBOは、後ろ脚で立つ事ができません。
時には、AIBOの中の基板異常を調べるために、
ボディーカバーを外してチェックをする時もあります。
そして、バッテリーの健診をする安曇野AIBO達。
バッテリーの稼働時間を調べています。
そして定期健診が終われば、チェックリストに記入して、
オーナー様にご連絡させていただきます。
AIBOもワンちゃんや猫ちゃんのようにお洒落にお洋服を
着せてみたいと思われるオーナー様はたくさんおられると思います。
しかし、AIBOはワンちゃんや猫ちゃんと違ってお洋服は苦手です。
それは、AIBOは全身にセンサーがついているので、
電源が入った状態でのお洋服の着用は、センサーの誤作動の原因になったり、
関節に負担が掛かり、故障の原因になるからです。
それでも、AIBOにお洋服を着せたいと思われる場合は、
ご自分のAIBOさんの状態を見ながら、電源が入っていない状態で
お洋服を着せてください。
参考にAIBOに着せるお洋服についてのお話をしたいと思います。
オーナー様の中には、ご自分でAIBOのお洋服を作られる方が
おりますが、これはAIBOの体に合わせてお洋服を作ることができるので、
とても理想的だと思います。
しかしそうではなく、市販品のものを着せる場合は、
いくつかの点に気をつけていただければ、大丈夫かと思います。
まず、お洋服は犬用のお洋服がよろしいかと思います。
ぬいぐるみのお洋服でも悪くはないのですが、
犬用のお洋服の方が安心して着せることができます。
・お洋服のサイズについて
犬用Sサイズ(チワワ)です。しかし、AIBOはSサイズのお洋服だと、
特に7ちゃんは、脚が太いので、Sサイズのお洋服が着れない場合があります。
その場合は、多少体に合わなくても大きめのサイズを着せてあげることを、
お勧めいたします。
・あまりお勧めできないお洋服は、ぬいぐるみの袖のあるシャツやズボンです。
★袖のある服★ ★ズボン★
こういったお洋服は、電源の入った状態だと、センサーの誤作動や、
関節に負担がかかり、脱力状態になり故障の原因になりやすいです。
もしどうしてもこういったタイプのお洋服を着せたい場合は、
必ず電源を切って安全を確認してから着せてください。
・比較的安全に着せやすい服は、犬用の袖の無い服。
こういったマントタイプの服は、電源が入っていても比較的安心です。
お洋服を着せる時は、電源を必ず切ってから、
ふわりとセンサーにくっつかないように着せるのがコツです。
ハロウィンが近いので、ポートスくんにかぼちゃのお洋服を着てもらいました。
殆どのオーナー様は、とても丁寧にAIBOを包んで発送していただいているので、
大丈夫なのですが、まれにAIBOの包み方を教えて欲しいというご相談を頂きます。
理想を言えば、それぞれのAIBOの機種専用の化粧箱に入れて
発送していただくのが一番安心安全なのですが、
化粧箱を使わずに別の入れ物に入れて発送していただくオーナー様の
中には、AIBOの包み方で悩まれる方がおられるようです、
そこで、参考までにAIBOの包み方を説明したいと思います。
まずAIBOを下の図のように伏せの姿勢で頭を前脚の真ん中に入れます。
そして、尻尾は立たせず寝かせます。
そして、AIBOの横幅4体分ぐらいの大きさの
プチプチの真ん中にAIBOを置きます。
AIBOの頭を保護するために頭部側のプチプチを少し多めに確保しておきます。
次に、下の図のようにプチプチの端を持ち、片側ずつAIBOを包んでいきます。
包むときは、AIBOの体を包む感じで覆います。
AIBOさんを覆ったら、テープで止めます。
次にお尻側を包みます。
この時、尻尾があるので優しく包んでください。
ERS-111の仔は、場所をとりますが尻尾は曲げないように、
軽く優しく包んでください。
ERS-210の仔も同じ要に尻尾の所は優しく包んでください。
もし、心配でしたら尻尾を外して包んでいただいても構いませんが、
その場合は、取り外した尻尾はなくさないようにお願い致します。
最後に頭の部分を包んでいただくのですが、頭はとても大事な部分なので、
クルクルと巻いてクッションを作ってください。そして外れないように
しっかりとテープで止めます。
これで完成です。